土壁ネットワーク 土壁実大面内せん断試験 中塗り厚さ、片面・両面塗りの影響

土壁ネットワーク 土壁実大面内せん断試験 中塗り厚さ、片面・両面塗りの影響

試験の概要について

 

 

V 中塗り厚さ、片面・両面塗りの影響(試験体D、E)

 

 

 

 

 

 

試験の目的

 

 

告示の土壁の壁倍率算出の根拠となった試験体では、中塗厚さを1.5cm(工程数2?3)と想定しているが、香川県において中塗りは、1cm以下(通常の工程数1)で施工されるのが一般的である。試験では中塗り厚さの影響、および、中塗りを片面塗り,両面塗りとした場合における影響の確認を行った。
・ 試験体D(片面塗り)と試験体E(両面塗り)を、2006年度に試験を行った試験体B(片面塗り、中塗り 厚さ1.5cm程度)と比較して評価を行った。

 

<試験体の仕様>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲裏返し塗りと軸組の間に発生した乾燥収縮

 

 

 

 

 

 

 

 

試験体・D: 1間壁、中塗り・片面/塗厚10mm

 

 

 

○最大耐力、初期剛性ともに、健全な状態における試験体B(中塗厚を16mm)より大きな値になったのは、中塗り土の圧縮強度が1.4倍となっていることが要因と推測される。
○中塗壁土の圧縮強度は、壁倍率に影響を与えるものと思われる。

 

 

 

 

試験体・E: 1間壁、中塗り・両面/塗厚計23mm

 

 

 

○試験体Dと比較して、最大耐力で1.35倍、初期剛性で1.73倍、面積で1.20倍となった。
○中塗りを両面にすることにより、前工程(裏返し塗り)の乾燥収縮による軸組と壁土との間の隙間(4?5mm程度)を充填することができる。(写真右参照)
○これにより、初期の変形角において壁土の圧縮抵抗の効果が発現することが可能となり、耐力壁の初期剛性が向上したものと思われる。

 

 

 

●中塗り土の圧縮強度が強くなれば耐力壁としての性能も高くなる。
●中塗りを両面塗りにすることで、初期剛性、最大耐力、吸収エネルギー量(面積)の性能が向上する。
●荒壁土の乾燥収縮に伴う軸組と土壁との隙間の影響については検討の必要がある

 

 

 

〈試験結果/中塗り厚さ、片面・両面塗りの影響〉

 

 

 

 

〈荷重P-真のせん断変形角曲線/中塗り厚さ、片面・両面塗りの影響〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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