土壁ネットワーク 土壁実大面内せん断試験 外壁面砂漆喰補修の結果

土壁ネットワーク 土壁実大面内せん断試験 外壁面砂漆喰補修の結果

試験の概要について

 

 

X 外壁面砂漆喰補修の結果(試験体I)

 

 

 

 

 

 

試験の目的

 

 

香川県内では外壁を大壁仕上げとする場合、外壁面は裏返し塗りまでとするのが一般的で、その際に壁面と軸組の間に土壁の乾燥収縮による隙間が発生する。香川県内の東部や山間部、徳島県や高知県では、工事中の雨がかり等を考慮して砂漆喰が塗られているが、このチリ際隙間を補修する工程により圧縮抵抗の向上が期待できるものかどうかを確認した。
・試験体Iの外壁側は、間柱を@455で施工し(4面に分割)裏返し塗りの上に砂漆喰を施工した。
・2007年度に試験を実施した試験体D(1間壁、片面塗り)、試験体E(1間壁、両面塗り)と比較して評価を行った。

 

<試験体の仕様>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○中塗り壁の圧縮強度は、試験体I=0.78N/mm2、試験体D,E=1.05N/mm2と試験体Iが0.78倍低い値であった。
○砂漆喰の圧縮強度=0.29N/mm2、荒壁=0.43N/mm2よりも小さかった。
○初期剛性は、チリ周りに隙間のある試験体Dと比較すると、試験体Iを1としたとき試験体Dは0.85であり、隙間を埋めることによる効果が確認できる。また、両面中塗りを施した試験体Eと比較すると、その比較係数は1.47で、壁耐力に与える中塗り壁の強度の影響が大きいことがうかがえる。
○最大耐力は、チリ周り隙間をなくすることで向上が期待できるが、中塗り土の圧縮強度、間柱で壁面が小さく分割(4分割)されることによる間柱の際からのひび割れ、などの条件が影響することが推測される。
○エネルギー吸収能力(面積S)は、チリ周りの隙間の有無にかかわらず、最大耐力の向上により向上する。

 

 

 

 

 

▲1/7.5rad 砂漆喰面・梁部分

 

 

 

 

▲1/7.5rad 砂漆喰面・土台部分

 

 

 

 

● 初期剛性は、チリ周りの隙間をなくすることにより向上する。
● 最大耐力もチリ際の隙間をなくすることで向上するが、間柱や中塗り土圧縮強度の影響は大きい。
● エネルギー吸収能力については、チリ周りの隙間の有無は、影響なさそうである。

 

 

 

〈試験結果/ 外壁面砂漆喰補修の効果〉

 

 

 

 

〈荷重P-真のせん断変形角γ曲線/ 外壁面砂漆喰補修の効果〉

 

 

 

 

 

 

 

 

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